2021-04-30
株式会社mikan

英単語アプリ「mikan」を運営するプロダクトチームでは、徹底したフィードバック文化を生み出すことに投資し続けています。そのことが、mikanで働く個人・チーム・プロダクトにとって、より良い影響を確実に生み出しています。今回のインタビューでは、mikanのCEOの髙岡さんおよびエンジニアの星さんを相手に、mikanにおけるフィードバック文化について、現役のプロダクトマネージャー目線で深堀りしていきます。

前編はこちら


英単語アプリmikan: https://mikan.link/

この記事に登場する人
髙岡 和正
(Kazumasa Takaoka)
星 遼平
(Ryohei Hoshi)
CEO / Software Engineer。東京大学在学中、2014年に株式会社mikanを共同創業。事業責任者として英単語アプリmikanの開発に従事。2019年3月の同社分社化を経て、代表取締役に就任。経営に加え、開発・Bizdev担当。
Software Engineer。株式会社Gunosy入社後、広告事業での開発・運用を経て、新規事業立ち上げに携わる。退職後、高岡との”Find Your Why”がきっかけにmikanへ参画。サーバーサイドとインフラ領域全般の開発を担当。

ユーザーと徹底的に向き合うことで、"競争優位性" を生み出すチーム作り

-- ユーザーさんからのフィードバックとは、どのように向き合っていますか?

髙岡さん: mikan をリリースした当初から、全ての問い合わせに目を通すようにしていました。当時の私たちは学生でしたし、ユーザーさんと向き合うことしか競争優位性が無いと思っていたので。

-- 問い合わせは主に誰が見られてるんですか?

髙岡さん: 問い合わせやアプリストアのレビューは全てSlackに流れるようになっていて、チーム全員が見れる状態になってます。週でいうと150-200件程度ですね。その中で気になったものがあれば、Slackのスレッド上で議論が始まるような感じです。

mikanに寄せられるユーザーさんからの声

mikanに寄せられるユーザーさんからの声

-- ユーザーさんからのフィードバックをもらうにあたり、ユーザーインタビュー等も行っているかと思います。ユーザーインタビューではどんなことを聞いていますか?

髙岡さん: ここは目的によって内容を変えているので一概には言い辛いのですが、前回やったときは "mikan をなぜ有料で使っているのか" を定義していくことを目的に、ユーザーの基本情報や普段の過ごし方、英語学習の目標や方法などの背景をじっくり聞いた後、mikan をダウンロードしたきっかけや要望などを聞いていました。

-- ユーザーインタビューで気付いた点などはありますか?

髙岡さん: 当たり前なんですが、英語学習として mikan しかやってないという人はいないんですよね。例えば例文や短文だったり、全員何かしら他の教材と併用していたりします。この周辺分野にも、将来的には広げていきたいですよね。

Goodなフィードバックだけでなく、Moreなフィードバックを生み出す "仕掛け"

-- プロダクトチームでは目標を用いたチーム運営を行うことが多いと思います。mikanにおける目標の設定や管理はどのように行っていますか?

髙岡さん: mikanでは、主にQごとの目標設定を行っています。ここでは、ミッションから導き出される "将来の姿" を元に、いまの事業をどんな方向に進めていきたいかをまずは考えています。あわせて、普段の業務から出てくる開発項目などを踏まえ、ボトムアップの視点とともにQごとの目標設定を行っています。

mikanのミッション

mikanのミッション

-- 目標はどんなプロセスで決めていくのですか?

髙岡さん: 正社員全員を集めて、Qの境目のタイミングに3日間の合宿のような形で決めています。 1日目は主にミッションや年間の話などをして、2-3日目には目標を定めるため見積もりや、見積もりを行うために必要な開発等を行っています。

-- その3日間で、他に取り組まれていることはありますか?

髙岡さん: 目標を立てるだけでなく、個人の振り返りを行う時間もとっています。今回(2021/3月末)実施した振り返りでは、社員全員での1 on 1を社員全員の組み合わせで行う形で実施しました。

-- 今回ということですが、振り返りの方法は毎回変えているのですか?

星さん: 振り返りは毎回やり方を変えていっています。過去には "一人が話して全員が聞く" といったやり方をしていましたね。

-- 今回の1 on 1 を全員の組み合わせで行う形は、やってみてどうでしたか?

髙岡さん: 自分の認識としてはいい感じでしたね。星さんはどうでした?

星さん: 一人ひとりが全力でフィードバックして貰える機会は普通に仕事をしていても少ないので、嬉しいし、ありがたかったですね。学びも多かったですし。

-- たしかに、徹底的にフィードバックをもらえる場は少ないですよね。

髙岡さん: Goodなフィードバックは普段から行いやすいんですが、Moreなフィードバックは普段の仕事ではもらい辛い分、こんな感じの場があると良いですよね。

お互いの "成長" を喜びあえるという企業文化を、一緒に育てていく

-- 会社はどの程度の規模まで大きくしていくイメージですか?

髙岡さん: 現状のmikanというプロダクトだけだと、多くても15〜20名程度というイメージをもっています。勿論、プロダクトラインを増やせば相応に人数は必要になるかと思います。

-- 売上を作るという観点だと to B 領域はどうなんでしょう?

髙岡さん: 勿論そこも考えていて、英語学習の裾野を広げていくという観点だと、塾や学校等を巻き込んだ to B の領域を攻めていく必要はあると考えています。他方で、営業チームを内製化していく場合、今のプロダクトチームのカルチャーとは少し違うと思うので、そこは端的に悩ましいなと思っています。そのため可能な限り、既存のアセットでハックしていけるような方法を見つけていきたいですね。

-- 今後採用を強化していくにあたって、追加での資金調達等は行われるのでしょうか?

髙岡さん: 幸いなことに、売上自体は一定立っていて、新しく出資を受けなくともメンバーを増やしていけるような状態になっています。

-- それはとてもポジティブな話ですね。ステークホルダーを増やすこと無くプロダクトと向き合っていけるのは、サービスづくりが好きな人にとってはとても良い環境ですね。ちなみに、どんな方と働いていきたいですか?

髙岡さん: 現時点では、カルチャーが最優先だと考えています。具体的には、ユーザー中心にプロダクトの成長を第一に考えられる人だと良いですね。ユーザーを起点に議論をしていくのが好きな人であったり、そうあるべきと考える人には良い環境だと思います。

星さん: 髙岡と同様に、ミッションやバリュー、カルチャーとマッチしている人と働くのが、働きやすいですし、それ自体が嬉しいことだなと思います。自分の成長も、会社の成長も作っていける人と働いていきたいですね。

-- 最後に、mikan のカルチャーはどんな感じでしょうか?

星さん: 自分の成長を純粋に喜べるだけでなく、一緒に働くメンバーの成長も純粋に喜べるといったことが、mikan のカルチャーとして重要だと感じています。そんな人と働けると、単純に働きやすいですし、お互い成長していけて楽しいなと思います。

取材後記

今回は、英単語アプリmikanを運営するプロダクトチームの取材を行いました。チームメンバーからフィードバックを受け取るのは少し怖い部分があると思うのですが、それをポジティブに捉え、自身およびチームの成長に繋げていく姿が印象的でした。

資金調達に頼らなくともサービスの売上をベースに組織を拡大していけるという点は、より自由度の高い経営を行えるという観点からはとても魅力的です。これからの展開にも期待がもて、より良いプロダクトを良いメンバーと作っていくにはうってつけの環境であると感じました。

また、本記事を作成するにあたって私からmikan様に依頼したレビュー等々は、非常にスピーディーかつチームの連携が取れた形で行っていただけました。そこからも、チームワークの良さやチームとしての風通しの良さを身を持って感じることが出来ました。

この記事を書いた人
koyo
bosyu / bosyu Jobs / Jobs Primeのプロダクトマネージャー。プロダクトについての薀蓄を語ったりするのが得意。だいたいヴァーチャルの世界で生きています。
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